平成28年より「水産物荷さばき施設」が本格稼動しました。大型船を2隻横付けし、ベルトコンベアやウインチでソデイカやマグロを同時に水揚げできるようになりました。
水揚げされた水産物はコンテナに収められ、即時業者へ配送するほか、冷凍室にて一次保管され配送を待ちます。
11月から6月中旬の期間はソデイカ漁が解禁になります。漁師たちは、ひと月から2ヶ月かけて沖縄南方(宮古、石垣海域)海上や沖縄東方海上(大東島海域)にて大量のイカを運んできます。
ソデイカは生よりも冷凍した後の方がやわらかく甘みが増します。表面を軽く炙り(タタキにする)刺身で食べることをお勧めします。大量に水上げされますから全国の寿司業者から人気があります。
南の海域から黒潮に乗りマグロが沖縄近海を通る5月中旬から11月の期間はマグロ漁が盛んです。闇夜(月明かりが少ない夜)に集魚灯をつけて一本釣りでマグロを狙います。
クロマグロ、マバチマグロ、キハダマグロ、カジキ類他が水上げされ県内企業をはじめ築地、近畿、九州市場へ空輸されます。
ヒジキは4月から5月に刈り取り、漁港内の加工施設で加工・乾燥させ、製品化されます。
大潮・中潮の期間、鎌を使って手作業で刈り取り、1日1.5トンから2トン収穫します。気候や水温により今後も順調な育成が見込まれます。
漁港が位置する当添区主催の当添ハーリーや与那原祭りの出店参加の他に、タマンの稚魚やシャコガイの稚貝の放流なども行っています。
補助事業の一つとして、漁師を目指す方を対象に研修制度を導入しています。研修生へは、一年間漁船の乗組員として研修していただいた後、独立するためのアドバイスなども提供いたします。
ようこそ!ソデイカの基地 与・西漁協へ
与那原・西原町漁業協同組合のソデイカの水揚げ量は県内でもトップクラスです。他にマグロやヒジキの流通と、持続可能な水産資源の確保を目指しながら社会に貢献して行きます。
所属船舶の多くはこの時期ソデイカ漁を行います。約30隻の漁船は冷凍機を搭載し出漁し、年間500トン程度の水揚げを実現しています。
ソデイカ漁が終わる時期からマグロ漁を始める漁船が増えます。沖縄県産のマグロは全国の流通量の5割を占めています。